エスカレーター・階段のご案内マナー

2016.8.30以前にエレベーターのご案内を説明しましたが、美しく実践できているでしょうか?

中でも特に、男性はさり気なくスマートに女性をエスコートして欲しいですね。
海外の男性は女性のエスコートがしっかり身に付いていますが、日本ではかつて昔々の女性は男性の三歩後ろを…といった名残からか?、年配の方や地位のある方に多く、レディファーストならぬオヤジファーストが見受けられる傾向があります。エレベーターや電車のドアが開いた途端に、おじさま達がなだれ出る光景に覚えがありませんか?
レストランで、先に歩くのも座るのもオヤジファーストだったりして…?

では、今回はエスカレーター・階段のご案内について説明をしましょう。

エスカレーター・階段にも、室内と同じように上座と下座があります。
これは、相手との目線の高さが上座と下座の基準になると覚えてください。

上りのときはお客様に先に乗ってもらい(階段の場合は先に上がってもらい)、自分の目線が相手より低くなるようにします。『お先にどうぞ』または『どうぞこちらです』と手を差し出すとスムーズでしょう。

逆に下りのときは自分が先に乗って(階段の場合は先に下り)、お客様を上から見下ろさないようにします。『お先に失礼します』と一声かけると相手も戸惑わずにすむでしょう。

低い位置に立つのは目線を低くするだけでなく、お客様が足元を踏み外すなどのアクシデントがあった際に、下からお支えする意味もあります。

ただし、もしお客様がマナーとは違った位置に先に立たれた場合でも、相手が心地よいと感じる席でなければ上座ではありません。
マナーとは相手を大切にする思いやりの表現です。
上座・下座の基本を知った上で、臨機応変でスマートな美しい振る舞いを目指してください。