エスカレーター・階段のご案内マナー

2016.8.30以前にエレベーターのご案内を説明しましたが、美しく実践できているでしょうか?

中でも特に、男性はさり気なくスマートに女性をエスコートして欲しいですね。
海外の男性は女性のエスコートがしっかり身に付いていますが、日本ではかつて昔々の女性は男性の三歩後ろを…といった名残からか?、年配の方や地位のある方に多く、レディファーストならぬオヤジファーストが見受けられる傾向があります。エレベーターや電車のドアが開いた途端に、おじさま達がなだれ出る光景に覚えがありませんか?
レストランで、先に歩くのも座るのもオヤジファーストだったりして…?

では、今回はエスカレーター・階段のご案内について説明をしましょう。

エスカレーター・階段にも、室内と同じように上座と下座があります。
これは、相手との目線の高さが上座と下座の基準になると覚えてください。

上りのときはお客様に先に乗ってもらい(階段の場合は先に上がってもらい)、自分の目線が相手より低くなるようにします。『お先にどうぞ』または『どうぞこちらです』と手を差し出すとスムーズでしょう。

逆に下りのときは自分が先に乗って(階段の場合は先に下り)、お客様を上から見下ろさないようにします。『お先に失礼します』と一声かけると相手も戸惑わずにすむでしょう。

低い位置に立つのは目線を低くするだけでなく、お客様が足元を踏み外すなどのアクシデントがあった際に、下からお支えする意味もあります。

ただし、もしお客様がマナーとは違った位置に先に立たれた場合でも、相手が心地よいと感じる席でなければ上座ではありません。
マナーとは相手を大切にする思いやりの表現です。
上座・下座の基本を知った上で、臨機応変でスマートな美しい振る舞いを目指してください。

 

攻めのノワール(黒)・ネイル

2016-2017秋冬のネイルの注目カラーは、ズバリ黒です。

コレクションのバックステージでも、モデルの単色ネイルカラーは主にヌード・黒・赤、この3色でした。
そして新しいカラーといえば、やはり攻めの黒でしょう。

この秋冬コレクションで散見される黒メインの着こなしともコーディネートしやすく、
ひと塗りでモードな印象を与える色として既に注目されています。

各メーカーから、艶、マット、ショートネイル…と、様々なテイストで既に提案されています。IMG_1731

ただし、ビジネスの上では規制も多く、誰でも楽しめるカラーでないのが残念ですが、かえってそれが更にモードへと推し進めるかもしれませんね。

そろそろ、メイクや小物から秋の色を一足早く取り入れていきましょう。

写真のカラーは、限りなく黒に近くなるよう少しだけ赤を混ぜてみました。
さぁ皆様も、新しい季節を楽しんでください。

 

正しい日本語(2)答え編

では前回の間違い探しの答えです。IMG_0109

前回の質問 : 敬語表現の間違い探しに挑戦してみてください。

「了解しました」
「たいへん参考になりました」
「いつもお世話さまです」
「〜させていただいております」

上の4つの言い回しは、全て、お客様や目上の人に使うには適さない言い方です。
なぜ敬語表現として適さないのか、どう言い換えれば良いのかを考えてみてください。


「了解しました」

メールではよく使われていそうな表現ですが、これはフランクな言い方で、敬意を示しているとは言えません。
正しくは、「承知いたしました」です。

「たいへん参考になりました」
問題は、「参考にする」という言い方です。これは、他人の意見や資料などを自分の考えや意見をまとめる際の足しにする、という意味合いがあります。ですから、丁寧な言い方ではありますが、意味的には〝上から目線〟になってしまうのです。
正しくは、「たいへん勉強になりました」です。


「いつもお世話さまです」
「お世話さまです」は、「ご苦労さまです」とほぼ同じような使い方で、決して敬意を表す言い方とは言えません。
正しくは、「いつもお世話になっております」です。


「〜させていただいております」
この表現はよく使われていると思いますが、場合によってはおかしな表現になってしまう為、特に注意が必要です。
例えば、「値上げさせていただいております」という言い方をされたらムッとするのではないでしょうか。「〜させていただく」とは、本来、「相手の許可が必要なとき」や「相手に良い影響を及ぼすとき」に使う、自分を一段下げる謙遜の表現です。謙遜するのが適切でない場面においては、「〜しております」が正解です。

皆さんは、いくつ判りましたか?
敬語・謙譲語・丁寧語、本当にややこしいですね。

正しい日本語(2)

まず「お疲れさまです」と「ご苦労さまです」をどう使い分けるか、貴方ははっきり判りますか?
「ご苦労さまです」は、目上の人が目下の人に使う表現になりますから、お客様や上司に使うのは正しくありません。

また最近は、挨拶として「お疲れさまです」という言い方を使うことも増えています。
メールの冒頭に「お疲れさまです」と書いたり、その日初めて会う場面で「お疲れさまです」と声をかけたり、会議の冒頭の挨拶で「お疲れさまです」と呼びかけたりする使い方です。
どうでしょう、貴方は、こうした使い方に違和感は感じませんか?

NHK放送文化研究会の調査によると、こうした使い方を年配の人ほど「おかしい」と感じているのだそうです。実は私も「ん?」と感じることが多々あります。お客様、目上の人に対し、正しい敬語を使うことは大切ですが、一方で、年代の差からくる「言葉遣い」の感覚のズレにも配慮したいですね。

IMG_1064では、敬語表現の間違い探しに挑戦してみてください。

「了解しました」
「たいへん参考になりました」
「いつもお世話様です」
「〜させていただいております」

上の4つの言い回しは、全て、お客様や目上の人に使うには適さない言い方です。
なぜ敬語表現として適さないのか、どう言い換えれば良いのかを考えてみてください。

貴方はすぐ判りますか?
では答えは、後ほど。

レザーバッグ丸洗いの結果報告!

先日、LOEWEにクリーニングをお願いしていたバッグが仕上がりましたLOEWE 2
一目瞭然ということで、右の写真が仕上がった状況です。

先日投稿した際に、私が大失敗をして出す前の写真を撮り忘れた…と、お伝えしましたが、そこはさすが!表参道 LOEWEの佐藤さん(元同僚)がしっかり撮っておいてくれましたので、お願いして送ってもらいました。左下の写真が出す前です。

クロコダイル(腑の大きさからアリゲーターだと思いますが)のアマソナBAG。
2〜3ヶ月の期間を見ていましたが、今回は約1か月で仕上がりました。
料金は、一緒にお願いした色掛けを含め ¥18,400 + tax = ¥19,872- でした。

角の汚れが、しっかり殆ど綺麗に取れているのが判ります。
色焼けして白くそして少々黄ばんでいた色も、ほぼ元のピンクに戻りました。(これは色焼けしていない底のピンク色と比べると良く判りました。)

色焼けはどうしても、し易い色としづらい色があります。
青色何号だかは忘れましたが、青の染料に色焼けし易い物があり、それが入っている色、特に薄パープル・次にピンク・ローズなども色焼けし易いですね、むしろ純粋のブルーの方がしづらいかもしれません。クローゼットの中などでも色焼けしてしまう為、革で無く布地でも同様で、クローゼットに仕舞っていた服の手前の片側だけ色焼けしてしまった…なんて経験のある方もいらっしゃるでしょう。LOEWE 1
このバッグもクローゼットにしっかりネル袋に入れて仕舞っていました(もちろん時には出して陰干ししていましたよ)。

ハンドルの部分だけ、長年染み込んだ黒ずみが酷かったので、完全には落ちませんでしたが、元の写真を見るとそれでも大分綺麗になりました。

コーディネートは基本ベーシックカラーの私には、ポイントになって大好きなバッグ。
さぁ、これでまた使うぞ〜!

香りの纏(まと)い方

皆さんはご自分の香りを決めていますか?IMG_1623
気分や季節、また状況によって変えるという方もいますし、自分の香りはこれ!と決めている方もいらっしゃると思います。

香りは、体温や体臭と混ざり出来上がるので、同じ香りをつけても他の人と同じにはなりません。
最初に好きだなぁ…と思ってつけても、時間が経つうちに香りもトップノートからラストノートへと変化するので、残り香が思っていたのと違っていたり、これだ!と思う自分の香りに出会うのはなかなか難しいですよね。

種類もエタノール濃度によって、ライトな香りから濃厚なものまで持続時間も違い、パルファン(5−12時間)・オーデパルファン(5−10時間)・オーデトワレ(2−5時間)・オーデコロン(1〜2時間)と様々です。
仕事の時、デートの時、パーティで、…と、同じ香りでも種類を変えるのも身だしなみの一つです。

私は、液体はエタノールのアルコール成分のツーンとくる香りが苦手で、長年ソリッドパルファン(練り香水)とボディクリームを愛用しています。そして同じ香りの、タルカムパウダーを最後にさっと一振り。
このタルカムパウダーの効果を私もずっと知らずに、ボディクリームの上にさらっとして気持ちが良いからくらいに思っていたのですが、きちんと教えて頂いたところ、パルファンやクリームの上のパウダーが時間とともに段々と解けて下のパルファンの香りが出てきて、香りが持続するのだそうです。

そして、仕事の時はボディクリームとパウダー、打ち合わせで人と近くなる時はパウダーのみ、帰りに出かける時に重ねつけられるようにソリッドは持ち歩いて、…と状況で変えています。

貴方はいかがですか?

 

レザーバッグを丸洗いできるって知ってた?

IMG_1161どこのブランドでもやっているわけではありませんが、LOEWE がクリーニングをしてくれるのをご存知ですか?

街のクリーニング店でもレザーのジャケットやスカートを受け付けているのだから当たり前の話じゃないの?…と思っていませんか?違うんです、本当の丸洗い、水洗いなんですよ!

LOEWE の商品に限るわけですが、ひどい汚れの物もか~な~り綺麗になります。

バッグの場合は 19,000円弱、2〜3ヶ月かかります。
ただし、経年劣化で洗った際に縫い糸が切れたりボロボロ崩れてしまう場合などもあるので、その際には追加で修理代や時間がかかります。

シミや汚れをまずクリーナーで落としてから、次に水洗いを行います。そしてクリーニングで一緒に落ちてしまった油分を元に戻す作業、革が元の状態になるように油分を入れていきます。私達が顔を洗うのと同じなんです、同じレザーですから。(私たちは皮、バッグは革、ですが…それはまた今度のお話に。)メイクを落としてから水で顔を洗ってクリームを塗るでしょう?でないとパサパサになっちゃいますし、洗わないでクリームを塗り重ねていたら痛んで汚くなりますよね。

そして、色焼けしていたりする場合は、色掛けもしてくれます。(色焼けしやすい色…もあるのですが、これもまた次回に。)

実は先日、私もバッグをクリーニングに出してきました。桜色の様な淡いピンクのアマソナ(定番の四角い)バッグ、なんと!クロコダイルでして、淡い色なのでハンドルや角が汚れてずっと使っていなかったのです。ただ、これがアニリン染めだったので、汚れが完全には落ちないかもしれない、色も同じ色にならないかもしれない…とのこと。(アニリン染めについてもまた詳しく…革は奥が深くって。)

どこまで綺麗になるか楽しみ〜!!!
ところが大失敗をしてしまって…、出す前の写真を撮ってなかったのです、あーーー。仕上がりはまたお伝えしますね。

 

しぶとい『 ヤツ 』

これは正しいとか正しくないとか、ではないのですが、美しくない日本語の中で日本人に一番当たり前に浸透している言葉ではないかと思います。

私もそうでした、意識したことも正直ありませんでした。
ラグジュアリーブランドに転職してすぐに、ベテランの大先輩に注意されてハッとしたのです。

『あの黒いヤツ』『向こうにあったヤツ』『入荷したばかりのヤツ』『昨日食べたヤツ』『綺麗なヤツ『このジャケットに合わせるヤツ』『言ってたヤツ』『ずっと欲しかったヤツ』・・・きりが無いほど出てきます。

皆さんも普通に遣っていませんか?
テレビでも、当たり前に色んな人が遣って話しています。IMG_0829でも注意してみると、アナウンサーは訓練されているのでしょう、やはり遣っているのを聞いたことがありません。

私も注意されてから20年以上気をつけているのに、未だにふと出てきてしまいそうになることがあります。本当にしぶとい『 ヤツ 』なんです。巷に氾濫しているので耳に当たり前になってしまっているのですよね。

でも考えてみてください。
ヤツ 』これはとても汚い言葉ですよね。
明日から、気にしてみませんか?『さっきのヤツどこ〜?』…って言わないように。

30秒でスエード革のシューズを綺麗にする!

シューズのお手入れしていますか?

綺麗なシューズを履いているかどうかで、男っぷりも女っぷりも大きくアップしますから、ここは抜け目なくお手入れしてくださいね。

恐らく皆さんが思っている以上に、これは大きな問題です!
白状してしまうと、私は長年のラグジュアリーブランド経験から、人とお会いした時にまず最初に(判らない様にソ〜っと)シューズ→バッグ→時計…の3点を見る癖がついてしまいました。はい、解っています、嫌な女ですよねぇ!でも恐らく確実に、ちょっと素敵なブティックやレストラン、素敵な男性女性にも、そこは見られていると思っていて間違いないでしょう。

男性は割とシューズマニアの方が多くて、クリームやブラシのお手入れグッズも充実しています。でも結構これが面倒で時間かかるんですよねぇ。

なのでスエードは30秒で終わらせましょう!
あ、勿論、お好きな方はじっくりお手入れしてくださいね。IMG_1291

写真の物、何だか判りますか?そうです、どこでも売っている一番安いキッチンスポンジ。これが何より簡単にスエードを綺麗にしてくれます。まず、黄色い柔らかいスポンジ側でブラシ代わりに優しく撫でます、するとアッと言う間にスエードの埃を吸って黄色がグレーになってきます!向きを変えながらサッサッと撫でれば、それでシューズはもう綺麗になっているはず。

傷や汚れがある場合は、緑の硬い面で優しく擦ってみてください。スエードを削ることになるので強くしない様に。仕上げに黄色いスポンジでサッサッと、はい終了。

シューズクローゼットにはキッチンスポンジを入れておいてね。

雨の日、どうしましょうか?

梅雨ですね〜。IMG_1163_Fotor
困るんですよね〜、この時季、コーディネートの予定変わっちゃって!

最近はすっかり、通勤電車でレインブーツを多く見かけるようになりました。ロングからブーティーまでカラーもそれこそ色々。

ただ、仕事はそれで良いかもしれない、履き替えも持っていれば良いわけで。問題は、雨の日に素敵なレストランで食事の予定などがある時にどうするか…ってことなんですよ!フレンチやホテルのバーにレインブーツ履いて行けないしー。

大体、夏に向けての白いボトムスもNGだし、黒コーデのポイントにしたい白い靴も履けないし、とろみのある素材のロングスカートやパンツは絶対無理、バッグも靴も綺麗な色やスエードやファブリックはシミになるし。…かといって、カチッとした黒や紺の服に黒いパンプスとか面接みたいなコーディネートでお洒落なエリアに出没したくないし。

そんな時に、雨染みが目立たないのが地厚の白(薄手の白は濡れると透けるのでダメ!)。淡いカラーは雨染みが目立つのでお勧めしませんが、地厚の白いトップスや膝丈くらいのワンピースは憂鬱な梅雨の日には爽やかでしょう!しかも汗も目立たないので夏にも活躍しますよ。
バッグや靴はエナメル素材がサッと拭けてシミにならないので綺麗色がお勧めです、が、本来革ですから積極的には濡れずにすぐに拭いてよーく陰干しすること。

Happy rainy days